No.1952 【東武】新型車両80000系が「2025年度グッドデザイン・ベスト100」を受賞
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2025-10-16 00:50:39  
                              2025年10月15日
                             東武鉄道株式会社
                             近畿車輛株式会社

    東武アーバンパークライン 新型車両80000系が
   「2025年度グッドデザイン・ベスト100」を受賞!!

 東武鉄道株式会社(本社:東京都墨田区、以下「東武鉄道」)と東武アーバンパークライン新型車両80000系(以下、80000系)の車体設計・デザイン検討・製作を行った近畿車輛株式会社(本社:大阪府東大阪市)は、80000系が、公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2025年度グッドデザイン・ベスト 100」を共同で受賞しました。

 東武鉄道では、2025年3月8日より東武アーバンパークラインにて80000系の運行を開始しています。80000系は、東武グループが目指す「人にやさしく人と地域が共に輝きつづける社会」の実現を念頭に、「人と地球によりそう電車」をコンセプトとしています。
 シンプルな形状とグラフィックながら特徴的なエクステリア、気持ちが安らぐリビングをイメージしたインテリア、親子連れやベビーカーをご利用のお客様に対応した設備、細やかな配慮がなされた各所のディテールといった車両全体の具体的なデザインに加え、路線の性格や沿線の状況を考慮しながら鉄道事業者と鉄道車両メーカーが協力して開発した取り組みが評価され、今回受賞に至りました。
 詳細については別紙のとおりです。


<別紙>
    「2025年度グッドデザインベスト 100」受賞の詳細について

1 受賞車両
 新型車両80000系

2 受賞内容
 「2025年度グッドデザインベスト 100」
 (公益財団法人日本グッドデザイン振興会主催)

3 グッドデザイン賞審査委員による評価コメント
 長区間運行ながら、親子連れの短距離利用が多いという沿線のプロファイルに鑑み、子どもが外を見やすいように窓下高を低く設定した車両前後端の窓、親子連れにやさしい工夫を盛り込んだ座席スペース、リビングルームを想起させる色彩計画など、鉄道会社と車輛メーカーが、チーム一丸となって提案性のある車両を開発したことを高く評価した。エクステリアも、明快な造形とグラフィックで、一目でわかる特徴を持たせることに成功しており、専用のアルミ押出材を用いた、広告吊りや蛍光灯ソケットカバーなど、ディテールの美しさにも特筆すべきものがある。

4 グッドデザイン・ベスト 100とは
 グッドデザイン・ベスト 100は、その年のすべてのグッドデザイン賞受賞対象の中で、審美性、提案性、可能性などにおいて総合的に優れているとして高い評価を受けた100点です。今日におけるデザインの水準を高めるに相応しい、これからのモデルとなりうるデザインとして選出されました。

5 グッドデザイン賞とは
 1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
 https://www.g-mark.org

                                  以 上


<参考>

    東武アーバンパークライン新型車両「80000系」について

1 運行開始日 2025年3月8日(土)

2 形 式 名 80000系

3 導入両数  25編成125両(現在は5編成25両順次導入予定)

4 車両概要
(1)車両コンセプト
 当社が事業計画に掲げる「人にやさしく人と地域が共に輝きつづける社会」の実現に寄与すべく、安全で快適な車両であることに加え、子育て世代のご家族の皆様が快適にご利用いただける車両構造をコンセプトに掲げました。エクステリアはアーバンパークラインの車両であることが一目でわかるように、現行60000系で採用した「フューチャーブルー」と「ブライトグリーン」のカラーリングを基調とし、先頭形状はエッジを際立たせることで先進性を表現しています。インテリアは「リビング」をテーマとし、ご乗車いただいた瞬間に気持ちが安らぐような落ち着いた客室空間を表現しています。一部箇所に『たのしーと』を設定し、子供部屋をイメージしたわくわくする内装を施すとともに、ベビーカーをご利用のお客様が隣でお座りいただける構造を実現しています。
(2)編成構成
 サスティナビリティの観点から、60000系を6両編成から5両編成に改造する際に派生する1両を80000系に流用します。導入予定の全25編成のうち18編成は4両を新造し、1両を60000系からの流用車両を活用することで5両編成を構成します。

(3)車両の特徴
@「省エネ・省メンテナンス」を実現するための最新機器の導入車両推進システム(SynTRACS(R))、リチウムイオン二次電池SCiBTMとSIV装置を組み合わせた車上バッテリシステム等
A「施設状態監視システム〜みまモニ〜」の搭載
 一部編成に、線路や電車線の状態を検測・監視できるモニタリング装置を搭載し、施設の状態を精緻に把握・管理することで安全性の向上を図ります。

(4)東武鉄道の環境負荷低減の取り組みについて
 当社では、鉄道における電力使用量の計画的な削減を図ることで、2030年度における温室効果ガスであるCO2排出量を約50%削減(2013年度比)する見込みです。80000系の導入もその取り組みの一環であり、60000系の一部車両に搭載している車上データ有効活用システム「Remote」(Remote monitoring of train to use effectively)により取得したデータを車両設計に活用しています。「Remote」とは、走行中の列車から車上データをリアルタイムに取得、蓄積、分析を可能とするシステムです。今後もDXを推進し、さらなるデータの有効活用を図り、お客さまに安全・安心・快適で持続可能な鉄道輸送サービスを提供してまいります。

5 その他の受賞歴
(1)「第19回キッズデザイン賞」(特定非営利活動法人キッズデザイン協議会)

                                  以 上

撮影日:
撮影場所:
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発言URL: https://www.railforum.jp/ftrain/app/bbs.php?Xbno=114&Xvno=1952