No.6011 【かや鉄BOOK】東南アジア4ヶ国を走る日本の電車・気動車 斎藤幹雄・著
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2019-04-30 23:39:58  
        かや鉄BOOK02
        東南アジア4ヶ国を走る日本の電車・気動車

はじめに
 20世紀末から静かに始まった、日本の中古鉄道車両の海外搬出。当初は社会の関心も小さく、趣味的分野においても、ごく一部の熱心なファンのコアな興味対象に過ぎなかったが、あれから約20年、すでに2000両もの中古車両が海を渡った。
 そしてマスコミの取材対象としてはもちろん、日本国内の多くのレールファンにおける、新たな興味の対象としての地位を確立し、鉄道趣味界の新たな分野を形成している。
 高速鉄道のような、決して陽の当たる華々しい舞台ではないが、埃にまみれながら現地の人々を満載して、今日も力走しているその姿に、自らを重ね合わせ、グッとくるファンが多いのだろう。
 本書では、その中でも、特に東南アジア4ヶ国(ミャンマー・フィリピン・インドネシア・マレーシア)を選び、各国で活躍している電車・気動車・客車について、導入までの経緯について解説すると共に、日本からの搬出、現地での改造、そして活躍に至るまで、在籍車両の現況について、ページの許す限り紹介したい。なお、本書記載の事項については、基本的に2017年から2019年時点での内容を基本とし、適宜判明した最新事項を盛り込んでいる。できるだけ正確を期すように努めてはいるか、各国の鉄道会社とは関係のない筆者が、休暇を使って訪問し、同行した現地日本語ガイドを通じて、関係者からの聞き取り調査で判明した記録の集合体であるので、毎日の変化をつぶさに観察できる、現地在留邦人や駐在員のファンサイトとはもとより前提条件が異なる。また精度面において、ただでさえ変化の激しい東南アジア各国の鉄道事情に、逐一、情勢変化に完全対応していくということはもとより無理な話であり、本書記載の内容と、現在の状況にズレが生じ、すでに変わっているところもあること、また現地鉄道事業者の皆様の御厚意で、各方面よりご協力頂いたものの、当該各国の鉄道事業者の公式見解ではないことをあらかじめご了承頂きたい。

2019年4月 斎藤幹雄


書 籍 名:かや鉄BOOK02
       東南アジア4ヶ国を走る日本の電車・気動車
著   者:斎藤幹雄
定   価:2200円(税別)
発 売 日:2019年4月26日
判   型:A5
総 頁 数:4C16P・1C224P
装   丁:柿木貴光
編集発行人:飯嶋章浩
発行・発売:株式会社かや書房
発 行 所:株式会社かや書房
図書符号 :ISBN978-4-906124-84-8 C0065


著者プロフィール
斎藤 幹雄(さいとう みきお)
1969(昭和44)年11月10日、東京都足立区生まれ。さそり座のB型。
1994(平成6)年3月、亜細亜大学大学院法学研究科修了。
自宅近くに某大手私鉄が走っていたのが縁で、学生時代は主に、国内の地方私鉄・第三セクター鉄道を訪問していたが、これらの路線で使われていた旧型車両が、後継車への置換や路線自体の廃止で海外に搬出されるようになった2004年頃から、搬出された国々の鉄道「だけ」を訪問するという、やや偏り気味な(?)“海外鉄”に転向(笑)し、現在は、ミャンマー・フィリピン・インドネシア・マレーシアの東南アジア4ヶ国を中心に、日本型車両の実地調査と研究を行っている。
2014年9月、鉄道友の会「第7回 島秀雄記念優秀著作賞(定期刊行物部門)」受賞。鉄道史学会会員。


[目次]

  3 はじめに

  4 序章 新たな地で力走−
    東南アジア4ヶ国における日本型車両の風景
    海を渡った車両たちと路線図

 17 除籍車両の海外搬出
    〜その背景と現地デビュ一に至るまで〜

 19 第1章 ミャンマー
100 第2章 フィリピン
136 第3章 インドネシア(ジャカルタ)
174 第4章 マレーシア
187 第5章 日本型車両探訪のために
        ミャンマー・フィリピン・インドネシア訪問ガイド

223 終 章 4ヶ国の情景
        各国紹介では掲載しきれなかった撮影の記録

238 おわりに
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本書の写真について
※写真は全て、事前に撮影に必要な「撮影許可証」を関係当局より取得の上、筆者撮影。
※MRの機関区、車両工場への敷地内立入りは、さらに別件の事前申請を行い、撮影しています(現在、外国人の趣味目的における敷地内立入・撮影許可申請については、MRは基本的に受理していません)。
※トゥトゥバン機関区。カローカン車両工場への敷地内立入りは、さらに特別な事前申請許可が必要です。
 撮影=斎藤幹雄(特記以外)
 撮影協力=MR(ミャンマ一国鉄)/PNR(フィリピン国鉄)/KCJ(インドネシア電鉄区間運営会社)/KTMB(マレーシア鉄道公社)/JKNS(サバ州立鉄道)
撮影日:
撮影場所:
キャプション:
画像サイズ: 431×606(74%表示)
発言URL: https://www.railforum.jp/ftrain/app/bbs.php?Xbno=60&Xvno=6011