NEWS RELEASE:JR&私鉄    5
No.1814【JR海】キハ75系後継車としてHC35形、2028-29年度に19編成新製
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2025-09-10 18:42:47
                           2025年9月10日
                           東海旅客鉄道株式会社

  ハイブリッド方式の新形式車両「HC35形」の新製について

 当社は、快速「みえ」及び高山本線・太多線等の普通列車で使用しているキハ75形気動車が製造から約30年が経ち、更新期を迎えることから、HC85系、315系で培った技術を活用し、ハイブリッド方式の新形式車両を新製します。
 なお、当社の在来線普通車両へのハイブリッド方式の車両投入は初めてとなります。

1.新形式車両の概要【別紙1】【別紙2】
 車両形式:HC35形
 駆動方式:ハイブリッド方式
 編 成 数:2両×19編成(合計38両)
 投入区間:名古屋駅〜伊勢市駅・鳥羽駅間(快速「みえ」等で使用)
      岐阜駅〜下呂駅間、美濃太田駅〜多治見駅間
 投入計画:2028年度〜2029年度
 エクステリア:在来線通勤型電車315系のデザインでも採用されている親近感のある形状・色彩をベースとしつつも、快速「みえ」の速達性を表現したデザイン

2.HC35形の特長
(1)安全性・信頼性の向上
・ハイブリッド方式の採用により、推進軸等の気動車特有の回転部品を不要とするほか、既に使用実績のある重要溶接部の少ない台車構造を採用し、安全性を向上させます。
・状態監視システムにより、車両機器の稼働状態や故障状況等を遠隔で常時監視し、安全性
・信頼性を向上させます。
・車内防犯カメラを設置し、セキュリティを向上させます。

(2)輸送サービスの向上
・線区・列車の特徴に合わせ、主に快速「みえ」で運用する車両は転換クロスシートとロングシートを1両ずつ、高山本線・太多線で運用する車両は2両ともロングシートとします。
・全編成に車椅子対応トイレを1箇所、各車両に車椅子スペースを設置し、バリアフリー設備を充実させます。
・冷房能力を約16%向上させ、315系と同様にAIによる混雑状況等に応じた温度補正を自動で行い、より快適な車内環境を実現します。

(3)環境負荷の低減
・ハイブリッドシステムの採用等により、約35%の燃費向上を実現します。
・燃費向上等により、CO2を約30%、NOXを約40%削減するなど排出ガスを減少させます。
 ※キハ75形気動車比
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画像サイズ: 999×2157(32%表示)