NEWS RELEASE:JR&私鉄    5
No.1393【JR西】ため池の太陽光発電を列車運転用電力に使用する実証を開始
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2025-03-28 01:38:07
   JR    News                ミライ
JR西日本グループ Release   もっとつながる。未来が動き出す

                          2025年 3月26日
                          西日本旅客鉄道株式会社

    ため池を活用した太陽光発電によるPPAの締結 および
       アワリーマッチングシステムの実証開始

 西日本旅客鉄道株式会社(以下、JR西日本)は、関西電力株式会社(以下、関西電力)および株式会社新井組と、ため池フロート型太陽光発電設備を新たに設置し、発電された再生可能エネルギー由来電力(以下、再エネ電力)を列車運転用として供給するオフサイトコーポレートPPA(Power Purchase Agreement:電力購入契約)を締結しました。
 ため池フロート型太陽光発電の特長は、開発時に森林伐採などが不要であり、ため池への太陽光を遮ることで水の蒸発や藻類繁殖を抑制できるなど、環境を保全しながら発電が可能であることです。また、地域の視点では、ため池の水面貸しにより得られる賃料収入をため池の維持管理費用に充てることができ、この取り組みは地域にも貢献できます。
 今回のPPAによる再エネ電力は、JR奈良線の列車運転用電力の一部で使用する予定です。

 また、これまでJR西日本と関西電力で締結してきたオフサイトコーポレートPPAから得られるデータを活用し、発電設備からの再エネ電力供給量と列車運転用電力使用量がリアルタイム(1時間単位)で一致していることを証明する「アワリーマッチングシステム」の実証を関西電力が行うことに当社は協力します。この取り組みは、当社の使用電力のうち再エネ電力が占める比率を今後さらに高めていく過程だけでなく、社会全体で再エネを普及させていくための再エネ需給バランスの改善に寄与するものと考えています。

 当社は、脱炭素社会の実現に向け、環境長期目標「JR西日本グループ ゼロカーボン2050」を掲げ、グループ全体のCO2排出量を2030年度に50%削減(2013年度比)、2050年に「実質ゼロ」とすることをめざしており、再エネ電力の導入は、その目標達成に向けた重要な取り組みの一つです。私たちは脱炭素社会の実現に向け、今後もさらなる取り組みを進めてまいります。

1.再エネ電力導入規模
 発電容量ベース:約2,250kW 電力量ベース:約360万kWh/年
 JR奈良線の年間運転用電力量の約19%相当
 本件により、先行して計画している再エネ電力導入量と合わせて、JR西日本の在来線全体の運転用電力(年間約15億kWh)の約11%相当が再エネ電力に置き換わります。

2.CO2排出削減量
 供給開始後、約1,500t/年※(一般家庭約580世帯分)のCO2排出量が削減できます。
 ※2023年度電気事業者別排出係数の全国平均で算出

3.供給開始時期
 2025年度内に供給開始を予定しています。
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