■リリース その9 (raireki_release009.TXT)  2026.05.20(水)  石野 哲 福塩線「正戸山(臨時乗降場)」の読みが、「鉄道歴史談話室」で話題になっているのを教えられましたので、遅まきながら、コメントいたします。 『A:停車場変遷大事典 国鉄・JR編 第U巻』p271「しょうどやま」を、『B:駅名来歴事典』p94で「しょうとやま」としたことの説明です。 Aの典拠は、高山拡志(たかやまひろし)『旧国鉄・JR鉄道線廃止停車場一覧』(1996.08.01初版第1刷。編者・発行者 高山拡志)p33 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 57 福塩線 57A. 両備鉄道〔旧:両備軽便鉄道〕時期(T3.7.21〜S8.8.31)廃止停車場 正戸山(臨)<しょうどやま> 道上-.-+-.-万能倉 S5.11.14 S5.11.15 臨時乗降場,陸軍特別大演習に伴う御召列車運転の為開設 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Bの典拠は、高山拡志『旧国鉄・JR鉄道線廃止停車場一覧 補訂第2版』(2000.05.01補訂第2版第1刷。編著者・発行者 高山拡志)p79 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 57 福塩線 《旧両備鉄道〔両備軽便鉄道〕時期廃止停車場》(大3.7.21〜昭8.8.31) 正戸山 昭5.11.8 昭5.11.15 しょうとやま(臨時停留場);道上0.9+1.2万能倉 特記事項=陸軍特別大演習に伴う御召列車運転のため開設 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− です。 そもそも、『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』は、U巻巻末の「あとがき」に書いたように、廃駅(特に正駅以外の停車場)については、高山拡志さんの自費出版1996年版に負っています。 高山さんは、『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』出版後も疑問点の解明に邁進され、2000年版を再度自費出版されたのです。 Bの後半の頁には、各停車場について、長文の解説があります。 正戸山(臨時停留場)については、p217に、約1/4頁を費やして説明しています。 読みの変更理由については書いてありませんが、この解説後半に、 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 設置期間については昭和5年11月8日〜14日の7日間で認可されていたが,『昭和五年陸軍特別大演習広島県記録」に記されている陸軍特別大演習の行幸日程によれば,正戸山臨時停留場は11月14日の「同〔=午前〕十時二十二分両備仮駅御着車」とだけ記録されていることから,実際に停車場として使用されたのは昭和5年11月14日の1日のみであったと考えられる。なお,福山市役所編『福山市行幸光栄録』には「正戸山仮駅より正戸山を望む」と題された写真が掲載されており,正戸山臨時停留場が実際に設置されていた場所を写真で確認することが可能である。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− とあります。 さすが、高山拡志さんの調査は周到で、頭が下がります。    ※上記の『福山市行幸光栄録』については、M.ITOさん が、     https://www.railforum.jp/app/bbs.php?Xbno=113&Xvno=4113     「4108」でも紹介しています なお、高山拡志さんは、両書巻末記載の住所から、転居されています。 別途試しに、Webで「正戸山」と検索したら、 正戸山を愛する会 https://fukuyama-machisapo.com/group/164/ という、地元、福山市御幸町の、愛に溢れたHPがヒットしました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− メッセージ 正戸山(しょうとやま)は、御幸町上岩成に位置する標高49mの小さな山です。南北朝時代から戦国時代まで山城があり、この地域を治める重要な役割を果たしてきました。 また、御幸という地名の由来となった昭和天皇の行幸では、その見晴らしから陸軍特別大演習の視察統監の場所に選ばれました。現在は、行幸記念石碑「御統監之趾」や石槌神社等があり、城跡公園として維持管理しています。 多くの方が憩い集える場所として、実物大の白馬(竹細工)や御幸小学校児童、京鹿子の皆さん等の俳句句碑(灌木再利用)が皆さんをお待ちしています。福山市の北部地域が一望できる山頂からの展望も魅力です。 是非一度お立ち寄りください。 目的 本会は、正戸山城跡公園(仮称)をふれあいの場、歴史教育の場、健康づくりの場など市民の共有財産と位置づけ、市民が参加協働し、憩い、集う場とするため、地域住民主体による正戸山環境整備を行うことを目的とする。 活動内容 ・環境整備「除草・伐採・植栽」(随時) ・俳句句碑整備(随時) ・学区イベントに出店参加(年1回) ・元日歩け歩け運動(年1回) 団体名称 正戸山を愛する会 (ショウトヤマヲアイスルカイ) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− とあり、少なくとも現在では、「しょうとやま」と発音されています。    ※発言を読み返したところ、M.ITOさん が既に、     https://www.railforum.jp/app/bbs.php?Xbno=113&Xvno=4113     「4113」で紹介スミでした・・・ 根拠はまったくありませんが、 日本放送協会中国支部編,『JOFK講演集 第3輯』日本放送協会中国支部,1931 で「正戸山(しやうとざん)」とあるとの由ですが、 この発音は、勇ましい軍国調に聞こえました。    1931といえば、昭和5年の翌年ですね。 以上により、@とAの訂正表を、アップ公開いたしました。 以 上