NEWS RELEASE:全般      3
No.8529 【蒸機の時代】No.100 創刊100号記念“100”を刻んで
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2025-06-21 15:50:25
        新刊書籍のご案内

株式会社エリエイ
http://www.eriei.co.jp

とれいん8月号増刊 季刊“蒸機の時代”2025夏号 No.100

 
編集統括: 林 嶢
編集   : 福田静二
考証補佐 : 前里 孝
装幀,レイアウト: 前里規子

発 行 日: 2025年8月1日
発 行 人: 平井憲太郎
発 行 所: 株式会社エリエイ プレス・アイゼンバーン
       http://www.etrain.jp
       雑誌06760−08
印刷・製本: 昭栄印刷株式会社
定   価: 定価3,850円[本体3,500円](税10%)

目次

創刊100号記念“100”を刻んで
C51を称える 記憶のなかを走る続ける魅惑の蒸機

巻頭言 4
起点から100キロ地点付近 “蒸機の時代”を走った列車
 佐竹保雄/中島忠夫/田部井康修/樋口慶一/川本紘義/奥野和弘/宇都宮照信 5

Forever C51(上)
名機を追った日々に還る −東日本編−
 佐竹保雄/樋口慶一/長谷川進吾/奥野和弘/黒岩保美/安達 格/中島忠夫 16

日本海縦貫線に沿って
 消えゆく名機を追って           宮地 元 28

大阪から伊勢詣で
 主要駅で見かけたC51とともに       林 嶢 37

急行・準急を牽く“亜幹線”の主役時代
 佐竹保雄/樋口慶一/瀬古龍雄/長谷川進吾/中島忠夫 47

保津峡の渓谷美を愛でながら
 京都から丹波の里へ 川本紘義            55

山陰の湖と陽光に包まれて
 畏友とともに,スポーク動輪を巡る     村樫四郎 63

Forever C51(下)
名機を追った日々に還る 一西日本編−
 小寺康正/高橋 弘/廣庭基介/中島忠夫/坂本守夫
 村樫四郎/福井 弘/宇田賢吉/早川昭文/奈良崎博保 71

連載 C51コレクション
 その品格を語り継ぐ(1)         中島忠夫 93

とれいん増刊 季刊“蒸機の時代”2025年夏号No.100
発行日:2025年8月1日

巻頭言
月日の経つのは早く,本誌が平成12/2000年9月に産声を上げてからはや25年,季刊誌として読者の皆様の暖かいご支援を賜り,お蔭様で100号を迎えることができました.1925年12月に,大正から昭和に改元されたわけですが,もし昭和がそのまま続いていたとすれば,今年で“昭和100年”.本誌も100号となり,ともに忘れがたい年となりました.
 さて,100号記念の今号では日本の蒸気機関車の中でもとりわけ愛されてきた大正の名機,C51にスポットを当ててみました.C51は風格のあるその美しさから蒸気機関車の中で最も多く御召列車牽引機として使用され,幹線・亜幹線をはじめ多くの路線で活躍してきましたがさすがに寄る年波には勝てず,昭和33/1958年からは大量の廃車がなされ,昭和41/1966年2月には全機廃車とな
り,国鉄から消え去っていきました.しかし幸いなことに現在,元御召列車牽引機であったC51 239が京都鉄道博物館に美しい姿で保存されており,うれしい限りです.
 SLブーム時にC51は既になく,C51を追いかけたファンの多くは今では高齢になられ,また鬼籍に入られた方もおられます.今号ではそれらの方々の貴重な写真を,多数紹介させて頂きました.
 “蒸機の時代”も100号を機に一層皆様に愛される季刊誌となるよう,また蒸機の魅力を若い方々にもお伝えできるよう,充実した紙面づくりに努力してまいります.

林 曉 “蒸機の時代”編集長


あとがき
現役蒸機の時代,エポックメイキングな事象の実体験で世代を区切ることがあります.よく言われるのがC62重連でしょうか,たしかに経験した者にとっては記憶に残る事象ではありました.もうひとつ,蒸機に関して,“C51を見た”ことの有無で,さらに世代が区切られるのではと思っていました.
 ちょうど,われわれのような団塊世代が,そのボーダーラインにあるのでしょうか.昭和41/1966年2月,最後のC51が火を落としています.かく言う私も,最末期,梅小路機関区のC51を辛うじて撮っていました.しかし,それ以前のC51が,原形の姿で亜幹線を走っていたことには,記録も記憶も残っていません.われわれ世代から見ると,気品あふれるC51は永遠の憧れでした.
 そのC51にスポットを当てたのが,“蒸機の時代”100号です.記念号に,何のテーマを採り上げるのか,それは自分で一番やってみたいテーマだと納得し,即決したのがC51でした.なくなってからも60年が経過し,忘れ去られようとするC51ですが,その美しい姿を誌面に再現したいと強く思うようになり,大先輩のご理解,ご援助のお蔭で,憧れのC51を紙面に盛り込むことができました.先輩方の行動力,的確なシャッターチャンス,そして,今日まで記憶を留め,記録の保存,継承があってこそ可能なことであり,深い敬意の念を感じずにはいられません.
 ここには,御召列車を牽くような,特別の日のC51は登場しません.昭和30年代,当たり前のように線路上を走っていた普段着のC51ですが,化粧煙突やスポーク動輪など,大正期の名機らしい矜持を持ち続けて来たC51の姿を堪能していただければと思います.
 “蒸機の時代”も三桁号に入り,今後とも現役時代にこだわった,日常を当たり前に生きていた蒸機に焦点を当てて作って参ります.
 福田静二

蒸機の時代 No.100 番号索引
形式・番号    ページ
日本国有鉄道
9608     40
18900形   28
C11 15   39
C51形     55・56・58・59・60・90・92
C51 1    93
C51 2    93
C51 3    54・93
C51 4    29・93
C51 5    93
C51 6    93
C51 7    94
C51 9    94
C51 10   94
C51 11   35 ・94
C51 12   94
C51 13   94
C51 14   94
C51 15   4・95
C51 17   95
C51 18   95
C51 19   95
C51 20   95
C51 21   95
C51 22   95
C51 23   96
C51 24   19・96
C51 25   37・96
C51 26   76・96
C51 27   96
C51 28   96
C51 30   96
C51 34   97
C51 37   10・97
C51 38   97
C51 39   97
C51 40   97
C51 42   97
C51 43   97
C51 44   98
C51 47   98
C51 49   98
C51 52   41・78・98
C51 53   3・98
C51 54   98
C51 55   98
C51 56   70
C51 78   89
C51 80   63・67
C51 83   79
C51 86   49
C51 94   87・88・89
C51 99   45
C51 100  表紙・45・73
C51 111  24
C51 114  42
C51 122  47
C51 123  21
C51 135  32
C51 137  32・52
C51 139  19
C51 140  16
C51 142  88
C51 151  86
C51 152  22
C51 154  51
C51 159  48
C51 164  46
C51 165  18
C51 168  50
C51 169  18
C51 171  20
C51 182  23
C51 184  18
C51 189  28
C51 193  25
C51 196  83・90・91
C51 198  53
C51 199  84
C51 206  77
C51 215  34
C51 217  30・36
C51 223  31
C51 225  75・80・81
C51 228  46
C51 230  26
C51 231  17
C51 239  27・32・33・52
C51 240  42・44
C51 249  33
C51 250  82
C51 254  42・43・78
C51 259  54・65・68・69
C51 260  64
C51 264  57・61・62・74
C51 265  71・75・77
C51 271  72・99・裏表紙
C51 272  85・88
C51 274  65・72
C51 276  28
C51 278  65
C51 279  91
C51 281  89
C51 284  49
C54 8    66
C55 20   58
C55 27   85
C57 14   35
C57 87   12
C57 100   7
C57 121  44・46
C57 127  10
C57 135  13
撮影日: 1957年09月01日
撮影場所: 加太一中在家(信)
キャプション: 峠に挑む,たくましい姿に圧倒された.もう70年前に近い一瞬のことなのに,今も感動がよみがえる.“C51は美しかった”,その思いは変わらない. 高橋 弘
画像サイズ: 793×589(40%表示)