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No.7598 【平凡社新書】にっぽんの鉄道150年 野田 隆 著
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2022-09-18 00:08:54
       平凡社新書1011
       にっぽんの鉄道150年
       蒸気機関車から新幹線、リニアヘ

1872(明治5)年10月14日、新橋〜横浜間に日本初の鉄道が開業してから150年。
明治期の近代化を支え、戦後の高度成長とともに飛躍的に発展、人々の夢や希望を乗せて日本各地を走り続けてきた。
だが近年、人口減少などにより、赤字路線の廃止が相次いでいる。はたして、岐路に立つにっぽんの鉄道はどこへ向かうのか。
150年の歴史をおもなトピックで振り返り、最先端の車両や新たな路線計画にも触れる。


書   名 平凡社新書1011
      にっぽんの鉄道150年
      蒸気機関車から新幹線、リニアヘ
発 行 日 2022年9月15日 初版第1刷
著   者 野田 隆
定   価 本体1,000円(税別)
発 行 者 下中美都
発 行 所 株式会社平凡社
印刷・製本 図書印刷株式会社
装   幀 菊地信義
平凡社ホームページ https://www.heibonsha.co.jp/
図書符号  ISBN978-4-582-86011-5 C0265 \1000E


あとがき より
[前略]これまで鉄道旅行の魅力や楽しみ方について様々なアプローチを試みてきたが、今回、初めて日本の鉄道の歴史について書いてみた。
 これは、2022年が日本の鉄道150周年というメモリアルーイヤーゆえの企画である。
[中略]
 過去の歴史について書くということは、記憶の彼方に眠っていた思い出との再会でもある。そんな意味では、歴史を語るのは、時空を超えた旅とも言えるのかもしれない。様々な出来事との再会は、記憶を呼び戻すばかりか新たな発見をも伴う貴重な体験でもあった。
 参考文献としては、過去の時刻表ならびに雑誌「鉄道ファン」のバックナンバーに掲載された、先人たちの手による記事などに負うところか多い。具体的な記事と著者のすべてを列挙する紙面はないげれど、大いに感謝したい。

著者紹介
野田 隆(のだたかし)
1952年名古屋市生まれ。早稲田大学大学院修了(国際法)。都立高校に勤務のかたわら、ヨーロッパや日本の鉄道旅行を中心とした著作を発表、2010年に退職後は、フリーとして活動。日本旅行作家協会理事。おもな著書に「にっぽん鉄道100景」『テツはこんな旅をしている』『シニア鉄道旅の魅力−二人旅から妄想テツ旅まで』(以上、平凡社新書)、「テツ道のすゝめ』(中日新聞社)、『ニッポンの「ざんねん」な鉄道』(光文社知恵の森文庫)、『テツに学ぶ楽しい鉄道旅入門』(ポプラ新書)などがある。


目 次

まえがき…………9

第1章 蒸気機関車の誕生とその盛衰……13
 創業期の蒸気機関車/明治期の高性能機/国産蒸気機関車の登場/名機C51形の誕生/旅客用蒸気機関車の発展/貨物用蒸気機関車D51と小型タンク機/戦後の旅客用蒸気機関車と新製蒸気機関車/SLブームで盛り上がるも終焉、そして……/SL動態保存の始まり/JRになってからのSL運転

第2章 国鉄時代からの高速鉄道の夢……43
 狭軌鉄道からの脱却/弾丸列車計画と東海道新幹線のルート/弾丸列車用の機関車への思い/電車方式を採用した東海道新幹線/東海道新幹線の開業から山陽新幹線の全通まで/「のぞみ」がデビューする/北へと延びる新幹線/長野新幹線から北陸新幹線へ/九州新幹線と西九州新幹線

第3章 電気鉄道が私鉄を躍進させた……69
 にっぽんに最初の電車が走る/阪神と阪急、法的には……/近鉄が大鉄道へと発展する/近鉄特急、苦難を乗り越え再生/小田急ロマンスカーの誕生/日光への重要な足、東武鉄道/東急の観光戦略とは

第4章 サンロクトオ、ヨンサントオ……97
 戦前と戦後復興期の特急列車/東海道本線の全線電化に伴う特急列車の刷新/「はつかり」と「こだま」/「サンロクトオ(昭和36年10月)」の白紙ダイヤ改正/東海道新幹線の開業に伴うダイヤ改正/鉄道史に残るダイヤ改正「ヨンサントオ(昭和43年10月)」

第5章 JRと青函トンネル、瀬戸大橋の開通……………121
 青函トンネルが開通するまでのいきさつ/大出世した2つのローカル線/青函トンネルが開業した後の旅客列車と海底駅/北海道新幹線の課題/複数存在した四国への航路/本州と四国を結ぶ瀬戸大橋線/寝台特急「瀬戸」と「サンライズ瀬戸」/四国に新幹線は走るだろうか

第6章 寝台特急列車の栄枯………………143
 寝台特急「あさかぜ」の登場/20系ブルートレインの隆盛/九州以外へ向かった寝台列車/14系・24系客車/京阪神と九州を結ぶ寝台列車/上野発の夜行列車/日本海沿岸を縦貫する夜行列車/ブルートレインの改革と「北斗星」の運行/九州ブルートレインの衰退/新機軸の寝台車「夢空間」/「カシオペア」の登場と「北斗星」、「サンライズ」

第7章 豪華列車、観光列車の躍進………173
 アメリカ製の豪華列車/幻の豪華列車となった「或る列車」のゆくえ/お座敷列車の活躍と欧風列車の誕生/ジョイフルトレイン・ブーム/新たな和式客車「みやび」の悲劇/オリェント急行の来日/新たな観光列車の登場/JR九州のD&S列車と「ななつ星in九州」/「なごみ」「四季島」「瑞風」と「グランクラス」/伊豆へ向かう豪華列車/近鉄の豪華列車「しまかぜ」と「ひのとり」

第8章 いまはなき路線の数々……………203
 明治・大正と戦時中に廃止された路線/カラー映像が残る草軽電鉄/三重県での思い出の廃線/旧国鉄の廃止路線/続々と廃止された北海道のローカル路線/終点の駅舎だけが残った大社線/並行在来線の廃止/中国地方の廃線、可部線の一部区間は復活/都市交通やモノレールの廃線

第9章 きっぷの変遷をたどる……………229
 国鉄・JRの自動券売機の誕生/磁気カードとSuicaの登場/優等列車の指定券予約システム/重宝したワイド周遊券、ミニ周遊券/周遊券から周遊きっぷへ/青春18きっぷ&フルムーンパス、ナイスミディパス/大人の休日倶楽部など、シニア向け組織が活発に/記念乗車券、記念入場券/チケットレスの時代へ

第10章 鉄道ミュージアムを訪ね歩く……255
 鉄道ミュージアムの数々/津山まなびの鉄道館、碓氷峠鉄道文化むら/鉄道ゆかりの地のミュージアム/九州、北海道、四国のミュージアム/大手私鉄が運営するミュージアム/地方にある魅力的なローカル展示施設/由緒ある駅舎の復原〜東京駅と門司港駅

終章 鉄道の進化は止まらない…………283
 リニアモーターカーの開発/山梨実験線からリニア中央新幹線の建設と課題/鉄輪式高速鉄道のさらなる挑戦/首都圏における新線建設計画/羽田空港へのアクセス/東京多摩地区や神奈川県北東部の新線計画/次世代型路面電車(LRT)/関西圏の新線計画/蓄電池、水素など架線不要の電車が登場する

あとがき…………301
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