| 東京国立博物館(@Press) 2026-05-19 11:00:00 |
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東京国立博物館(館長:藤原誠、所在地:東京都台東区)は、令和8年(2026)6月16日(火)から8月23日(日)まで、平成館企画展示室にて、特別企画「ビフォー縄文 旧石器時代発見80周年」を開催します。
令和8年は日本で「旧石器時代」が発見されて80年の節目にあたります。昭和21年(1946)に群馬県桐生市在住の相澤忠洋氏が岩宿(現群馬県みどり市笠懸町阿左美)で石器を発見したことをきっかけに、昭和24年(1949)と昭和25年(1950)の2回にわたり、明治大学考古学研究室による発掘調査が行われました。これにより、土器を伴わない縄文時代以前の歴史が日本に存在したことが明らかになりました。岩宿遺跡の発見は、日本における旧石器時代の存在を証明したきわめて重要な日本考古学の研究成果です。 本展では相澤忠洋氏の採集品や岩宿遺跡の出土品を中心に、日本の旧石器文化について紹介します。あわせて、世界の旧石器時代を代表する石器や、現代に復元した狩猟具のレプリカなども展示し、多角的に旧石器文化に迫ります。 画像1: 登録有形文化財 岩宿遺跡採集石器 槍先形尖頭器 登録有形文化財 岩宿遺跡採集石器 槍先形尖頭器(いわじゅくいせきさいしゅうせっき やりさきがたせんとうき) 群馬県みどり市 岩宿遺跡採集(相澤忠洋資料) 後期旧石器時代・前2万3,000年 群馬・岩宿博物館蔵 槍の先端として装着された石器で、狩猟やナイフとして使用しました。この石器の発見により、相澤は旧石器時代の存在を確信しました。 画像2: 相澤忠洋 相澤忠洋(あいざわただひろ) 東京・明治大学博物館提供 行商のあいまに考古学に没頭し、岩宿遺跡を発見、その後も多くの遺跡の発見に尽力しました。 ■本展のみどころ (1) 日本の旧石器時代発見につながった、相澤忠洋採集の黒曜石製の槍先形尖頭器をはじめ、岩宿遺跡の貴重な石器を展示します。 (2) 日本と世界各地の旧石器時代の石器を一堂にご覧いただけます。 (3) 現代に復元した石器や旧石器時代の岩宿遺跡の景観を再現したジオラマなどもお楽しみいただけます。 ■展示構成と主な作品 ※掲載している作品画像は、展示作品の一部であり、画像内の点数は実際の展示内容と異なる場合があります。 【1章 岩宿遺跡の発見前夜】 「火山灰(赤土)が堆積する時代に人が生活できるはずがない」――それが日本考古学の常識だった時代、昭和21年に相澤忠洋は岩宿の崖で黒曜石の欠片(かけら)を採集し、昭和24年に赤土のなかから槍先形尖頭器を発見。縄文時代以前に人間の生活があったことを確信しました。日本の旧石器時代発見を導いた、相澤忠洋の採集資料を展示します。 画像3: 登録有形文化財 岩宿遺跡採集石器 登録有形文化財 岩宿遺跡採集石器(いわじゅくいせきさいしゅうせっき) 群馬県みどり市 岩宿遺跡採集(相澤忠洋資料) 後期旧石器時代・前3万5,000年〜前1万6,000年 群馬・岩宿博物館蔵 縄文時代に一般的な土器はみつからず、岩宿の崖からは石器だけが採集されました。このことも旧石器時代発見につながりました。 【2章 岩宿遺跡の発掘と「旧石器時代」の発見】 相澤忠洋が採集した石器に着目した明治大学の芹沢長介(せりざわちょうすけ)と杉原荘介(すぎはらそうすけ)は、日本に旧石器時代が存在することを直観しました。昭和24年に岩宿遺跡の発掘調査が行われ、赤土(関東ローム層)から石斧を含む多数の石器が出土しました。日本列島に旧石器時代が存在したことを証明した重要な資料を紹介します。 画像4: 重要文化財 岩宿遺跡出土石器(岩宿I石器文化) 重要文化財 岩宿遺跡出土石器(岩宿I石器文化)(いわじゅくいせきしゅつどせっき(いわじゅくいちせっきぶんか)) 群馬県みどり市 岩宿遺跡出土 後期旧石器時代・前3万5,000年 東京・明治大学博物館蔵 明治大学の学術調査によって、日本列島に旧石器時代が存在したことが裏付けられました。岩宿遺跡では異なる地層から石器が出土したため、旧石器時代にいくつかの文化のまとまりがあることが予測されました。 画像5: 重要文化財 岩宿遺跡出土石器(岩宿I石器文化) 石斧 重要文化財 岩宿遺跡出土石器(岩宿I石器文化) 石斧(いわじゅくいせきしゅつどせっき(いわじゅくいちせっきぶんか) せきふ) 群馬県みどり市 岩宿遺跡出土 後期旧石器時代・前3万5,000年 東京・明治大学博物館蔵 従来、磨製技術は新石器時代(縄文時代)の示標とされていましたが、岩宿I石器文化では刃先が磨かれた石斧が出土しました。現在では、日本の後期旧石器時代初頭の文化的特徴として、世界的にも評価されています。 画像6: 岩宿遺跡発掘の様子 岩宿遺跡発掘の様子(いわじゅくいせきはっくつのようす) 昭和24年(1949)9月11日撮影 東京・明治大学博物館提供 【3章 日本の旧石器文化】 約4万年前に始まる日本の旧石器時代は、世界史的には後期旧石器時代にあたります。寒冷な気候のもと、人々はナウマンゾウなどの大型動物やノウサギのような小動物を狩猟し、移動しながら生活していました。こうした暮らしの中で発達した狩猟具をご覧ください。 画像7: 登録有形文化財 元宿遺跡出土石器 槍先形尖頭器 登録有形文化財 元宿遺跡出土石器 槍先形尖頭器(もとじゅくいせきしゅつどせっき やりさきがたせんとうき) 群馬県桐生市 元宿遺跡出土 (相澤忠洋資料) 後期旧石器時代・前1万8,000年 群馬・岩宿博物館蔵 狩猟具には黒曜石のほか、頁岩(けつがん)など割れ口が鋭くなる石材が用いられました。 画像8: 登録有形文化財 桝形遺跡出土石器 細石刃・細石刃核 登録有形文化財 桝形遺跡出土石器 細石刃・細石刃核(ますがたいせきしゅつどせっき さいせきじん・さいせきじんかく) 群馬県前橋市 桝形遺跡出土(相澤忠洋資料) 後期旧石器時代・前1万6,000年 群馬・岩宿博物館蔵 細石刃は槍の側面に埋め込んで使用した狩猟具です。使用中に壊れた場合には剃刀の替刃のように新しい細石刃と交換することができました。細石刃核から細石刃が割り取られます。 【4章 世界の旧石器文化】 東京国立博物館は、日本で旧石器時代が発見される以前の、明治から昭和初期にかけて収集・寄贈された世界各地の石器を収蔵しています。本章では、岩宿遺跡発見に関わった日本の研究者たちが参考にした、ヨーロッパやアジアなどの旧石器・新石器時代の代表的な石器を紹介します。 画像9: ハンドアックス ハンドアックス フランス、ソンム県 サン・タシュール遺跡採集 前期旧石器時代・前45万年〜前35万年 H・W・シートン=カー寄贈 東京国立博物館蔵 動物の解体や皮なめし、木材の伐採などさまざまな用途に用いられた石器です。人類が初めて形をデザインした道具といえます。 画像10: クリーヴァー クリーヴァー インド採集 前期旧石器時代・前150万年〜前20万年 H・W・シートン=カー寄贈 東京国立博物館蔵 分厚い刃先を持つ鉈にも似た石器です。より強い力で対象物(木、骨、肉など)を断ち切る用途に使われました。 【5章 「旧石器時代」を復元する】 石器研究のひとつに復元製作があります。実際に石を打ち割ることで、ハンマーの種類(石や木、骨や角など)や加工方法(直接・間接打撃、押圧剥離)などの製作技術の解明を目指します。本章では、復元した狩猟具や、旧石器時代の岩宿遺跡の景観を再現したジオラマなどを展示します。 画像11: 狩猟具レプリカ ナイフ形石器・槍先形尖頭器・細石刃 狩猟具レプリカ ナイフ形石器・槍先形尖頭器・細石刃(しゅりょうぐレプリカ ナイフがたせっき・やりさきがたせんとうき・さいせきじん) 現代 群馬・岩宿博物館蔵 旧石器時代の槍を現代に復元。先端に石器を装着する槍から、刃先を交換できる槍へと発達していきました。 画像12: 石器作りの道具 石器作りの道具(せっきづくりのどうぐ) 現代 群馬・岩宿博物館蔵 旧石器時代では石や木、動物の骨や角、革など自然の素材を巧みに使って石器がつくられました。 画像13: 岩宿遺跡ジオラマ 岩宿遺跡ジオラマ(いわじゅくいせきジオラマ) 現代 群馬・岩宿博物館蔵 岩宿遺跡の発掘調査と研究をもとに、旧石器時代の暮らしを復元しました。日当たりの良い水辺に、移動式のテントを立てて生活していたと考えられます。 ■関連イベント ▼月例講演会 東京国立博物館で見る「旧石器時代」の魅力 事前申込制 本展開催を記念して、展示作品や当館所蔵の旧石器時代資料のみどころ、日本の旧石器時代研究の進展について紹介します。 日時 :7月11日(土)13:30〜15:00 会場 :平成館大講堂 講師 :安蒜政雄(明治大学名誉教授)、飯田茂雄(東京国立博物館 主任研究員) 定員 :380名(事前申込制、応募者多数の場合は抽選) 聴講料 :無料 ※ただし、高校生を除く18歳以上70歳未満の方は当日の入館料が必要。 申込方法:東京国立博物館公式ウェブサイトの申込フォームよりお申込みください。 ※申込フォームは5月22日(金)にオープン予定です。 ※申込は1名につき1回まで。1回の申込で1名まで申込可。 申込期間:5月22日(金)〜6月14日(日) ▼石器づくりの実演 事前申込制 黒曜石の原石からどのように石器がつくられるか、その過程をご覧いただけます。石器の使い方や旧石器時代の人々の生活についてもご紹介します。 ※参加者による制作(石器づくり)はできません。 日時 :8月1日(土) (1)10時30分〜11時30分 (2)14時00分〜15時00分 会場 :本館地下1階 みどりのライオン (教育普及スペース) 講師 :小菅将夫(岩宿博物館 前館長)、飯田茂雄(東京国立博物館 主任研究員) 対象 :(1)小学生・中学生とそのご家族 (2)一般(高校生以上) 定員 :各回30名(事前申込制、応募者多数の場合は抽選) 参加料 :無料 ※ただし、高校生を除く18歳以上70歳未満の方は当日の入館料が必要。 申込方法:東京国立博物館公式ウェブサイトの申込フォームよりお申込みください。 ※申込は1名につき1回まで。 (1)1回の申込で最大3名まで申込可。 (2)1回の申込で最大2名まで申込可。 申込期間:5月14日(木)〜7月5日(日) ▼トーハクキッズデーにてギャラリートークを開催予定 7月24日(金)、25日(土)に開催する子ども向けイベント、「トーハクキッズデー」にて、本展のギャラリートークを行う予定です。 ※詳細は今後、当館ウェブサイトでご確認ください。 ■特別企画「ビフォー縄文 旧石器時代発見80周年」開催概要 会期 :2026年6月16日(火)〜8月23日(日) 会場 :東京国立博物館 平成館企画展示室 開館時間:午前9時30分〜午後5時 ※毎週金曜・土曜日、 7月19日(日)は 午後8時まで開館。入館は閉館の30分前まで。 休館日 :月曜日、7月21日(火) ※ただし、7月20日(月・祝)、8月10日(月)は開館。 ※8月10日(月)は、弘法大師生誕1250年記念 特別展「空海と真言の名宝」 (7月14日(火)〜9月6日(日))は閉館。 観覧料 :一般 1,000円、大学生 500円 ※東博コレクション展および開催中の特別展観覧券(観覧当日に限る)で ご覧いただけます。 ※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。 入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。 ※障害者とその介護者1名は無料。 入館の際に障害者手帳等をご提示ください。 ※キャンパスメンバーズ会員校に在籍する学生および教職員は無料。 正門チケット売場(窓口)にて、会員校の学生・教職員であることを 申し出、学生証・教職員証をご提示ください。 ※弘法大師生誕1250年記念 特別展「空海と真言の名宝」 (7月14日(火)〜9月6日(日))は別途観覧料が必要です。 主催:東京国立博物館 交通:〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9 JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分、 東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、東京メトロ千代田線根津駅、 京成電鉄京成上野駅より徒歩15分 東京国立博物館ウェブサイト: https://www.tnm.jp/ お問合せ : 050-5541-8600(ハローダイヤル) ※会期、開館日、開館時間、展示作品、展示期間、開催内容等については、今後の諸事情により変更する場合があります。詳しくは、東京国立博物館ウェブサイト等でご確認ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press |
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