ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2025-06-27 02:01:58 |
大井川鐵道株式会社
2025年 6月26日 歴史とロマンを結ぶ、由緒正しき夜行列車 伝説の夜行列車「山岳夜行」をリブートします 大井川鐵道(静岡県島田市)は、創立100周年記念事業の一環として、2025年7月26日(土)から8月16日(土)までの毎週土曜日、電車による夜行列車『山岳夜行』を運行いたします。 本列車は、1970年代から1980年代後半にかけて旧国鉄とのタイアップで運行されていた「山岳夜行」を復刻し、往年の旅情を呼び起こす「古典的な夜行電車」の趣と、奥大井エリア観光への新たなアクセス手段としての「実用性」を両立いたします。早朝に主要観光地へ到着できるため、寸又峡の「夢のつり橋」やフォトスポットとして注目を集める「奥大井湖上駅」など、人気スポットの効率的な日帰り周遊が可能となります。 本企画列車の運行収益の一部は、2022年台風15号の豪雨災害で不通となっている大井川本線全線復旧(2029年春目標)の費用に充当されます。当社は『山岳夜行』の運行を通じて、地域の重要なシンボルとして川根本町・奥大井への連絡使命を新たに果たし、大井川流域全体の持続的な観光振興に一層貢献してまいります。 詳細は以下の通りです。 運転概要 運転日 2025/7/26(土)、2025/8/2(土)、2025/8/9(土)、2025/8/16(土) 計4日間 運転時間 新金谷 21:55発 → 金谷・新金谷←→ 家山 往復運転 → 家山 6:05着・川根温泉笹間渡 6:14着 ※ 家山駅からは6:30発 川根本町コミュニティーバスに乗り継ぎ可能 ※ 川根温泉笹間渡からは折り返しの定期列車に継続乗車可能 使用車両 元近鉄 16000系電車 販売形式 大井川鐵道主催の募集型企画旅行として販売 含まれるもの 山岳夜行列車へのご乗車・夜食のお弁当・夜鳴きそばサービス・発車日翌日から翌々日までご利用いただける大井川本線フリー乗車票・発車日翌日から翌々日までご利用いただける 川根温泉の入浴チケット・朝軽食 家山からバスに乗り継ぎ、井川線方面へ向かわれるお客さまには「井川寸又峡周遊きっぷ」の発売を行います。 旅行代金(1名・ 税込み) 座席クラスにより異なります。大人・小児 同額 ●エコノミーシングル:¥11,800 ●ゆっくりツイン:¥14,800 ●ストレッチツイン:¥16,800 ●ゆったりBOX:¥19,800 定 員 58名(最少催行人員 20名) お申込み 6月30日(月)12:00以降、準備が整い次第受付開始 大井川鐵道公式ホームページより https://daitetsu.jp/archives/event/alpine_night_express-2025_summer 史実の「山岳夜行」について 「山岳夜行」は、1970年代から1980年代後半の夏季登山シーズンに大井川鐵道が運行していた登山客向け夜行電車であります。現存する社内資料およびインターネット上の情報が極めて限定的であるため、その運行はまさに「伝説の夜行列車」として語り継がれております。 当時の「山岳夜行」は、夏季限定で金谷駅に臨時停車した、東京発23時台の東海道本線普通列車(通称「大垣夜行」)との接続が図られ、運行されておりました。 1976年夏の時刻表によると、金谷駅に3:08に到着する大垣夜行の接続を受け、午前3:30に発車。千頭駅には4:24に到着後、加えて4:40発の井川線臨時列車に接続し井川駅に6:06に到着いたしました。井川駅からは畑薙第1ダム行きのバスも運行されており、登山客は7:32には登山を開始することが可能であり、これは当時の南アルプス登山における極めて重要なアクセス手段として機能しておりました。 今回リブートする『山岳夜行』のコンセプト 「山岳夜行」運転開始55周年、そして大井川鐵道創立100周年のダブルアニバーサリーを記念する本リブート企画は、当社独自の由緒ある夜行列車としての歴史に敬意を表しつつ、現代の奥大井観光の ニーズに合致するようその役割を再構築したものです。 かつて登山客を南アルプスへ誘った「山男列車」としての役割から進化し、本企画は風光明媚な奥大井へのアクセスを担う連絡列車、そして在りし日の夜行電車の雰囲気を体験できる列車として運行されます。「あの時代」の再現を超越し、現代の旅情を喚起する新たな価値を創出し、『山岳夜行』の歴史に新たな軌跡を刻むものであります。 奥大井連絡列車としての『山岳夜行』 本列車は、早朝に家山駅(6:05着)へ到着後、千頭駅行きの川根本町コミュニティーバスへ乗り継ぐことで、通常ダイヤでは日帰り周遊が困難な「寸又峡の夢のつり橋」・「奥大井湖上駅」・「井川駅」の全てを巡ることが可能となり、充実した奥大井観光を一日で満喫いただけます。詳細は別紙のモデルコースを ご覧ください。 ※ 家山駅←→千頭駅のコミュニティーバス、井川線・寸又峡線バスのフリー乗車券などは本企画商品には含まれていません。ご希望の方には、「井川寸又峡周遊きっぷ」を受付の時に販売する予定です。 奥大井連絡列車としての機能は、一部区間の不通が続く状況下においても奥大井エリアへのお客様輸送使命を継続的に果たし、大井川流域の観光振興に貢献するものです。また、本企画列車の収益の一部は、前述の通り全線復旧のための費用に充当されます。 夜行電車の趣を楽しむ「山岳夜行」 『山岳夜行』には、回転リクライニングシートを備える特急型車両、元近鉄16000系電車が使用されます。 ご乗車のお客様の多様なニーズに対応すべく、4種類の座席クラスをご用意いたしました。 1. エコノミーシングル (12席設定): 1名様で1席をご利用いただく、昔ながらの座席夜行スタイルです。かつて夜行列車が日常の移動手段だった時代、見知らぬ人同士が隣り合いながら同じ目的地を目指した、そんな旅情に思いを馳せてみませんか。快適性よりも「夜行体験」そのものを重視する方に、リーズナブルな価格で本物の鉄道旅をお届けします。 2. ゆっくりツイン(36席設定): 隣り合う2席を1名様でゆったりとご利用いただけるクラスです。隣に誰も来ないプライベート空間が確保でき、夜通しの移動でも気兼ねなくおくつろぎいただけます。リーズナブルに自分だけの空間を確保し、快適な夜行列車を楽しみたい方におすすめです。 3. ストレッチツイン(4席設定): 車両の端部、乗降口付近の2席を1名様で占有していただくクラスです。足元を広々と使え、足を伸ばして最大限にリラックスしてくつろぐことができます。移動中もできる限り快適に過ごし、心身を休めたい方に最適な選択肢です。 4. ゆったりBOX(6席設定): 席を回転させ、4人掛けのボックス形式の区画を1名様で贅沢に占有いただけます。自分だけの空間で、足を伸ばしたり、L字型に横になったりと、自由な姿勢でゆっくりとお休みいただけます。翌日の活動にしっかり備えたい方や、プライベートな時間を存分に満喫したい方におすすめの特別な空間です。 さらに、『山岳夜行』は深夜帯の金谷駅への入線も予定しており、大井川鐵道のホームから東海道本線を行き交う貨物列車や夜行列車の通過を眺めることも可能です。夜闇を貫く列車の明かりを眺めながら、夜行列車ならではの特別な空気感をより一層お楽しみください。 |
|
|