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No.8643 【蒸機の時代】No.101 特集 南九州 思い出の蒸機たち
ひろやす/伊藤(vnnc8158) 2025-09-20 14:58:19
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株式会社エリエイ
http://www.eriei.co.jp

とれいん11月号増刊 季刊“蒸機の時代”2025秋号 No.101


編集統括 : 林 嶢
編集   : 福田静二
考証補佐 : 前里 孝
装幀,レイアウト: 前里規子

発 行 日: 2025年11月1日
発 行 人: 平井憲太郎
発 行 所: 株式会社エリエイ プレス・アイゼンバーン
       http://www.etrain.jp
       雑誌06760−11
印刷・製本: 昭栄印刷株式会社
定   価: 定価3,630円[本体3,300円](税10%)

目次

巻頭言                             4

空と海と太陽と 夏の終わりの宮崎,日南線紀行   谷口孝志   5
南国の嶮に挑む 日豊本線第三の難所,霧島越え   田中敏一  18
1121列車 大畑に挑む 花道をゆく名優のように 福田静二  30
山野線のC56を想う 吉松の働き者        宇都宮照信 42

スロヴァキアの森林鉄道 チエルノフロン鉄道(CHZ)松島 一 51
Gallery 吉都線を旅して 穩やかに伸びやかに 谷口孝志・堀越庸夫 60
〈連載〉京都から煙を追いかけて(1)
       小浜線のC58と過ごした中学生の夏 芝山喜久男 68
連載 C51コレクション その風格を語り継ぐ(2) 中島忠夫 76

とれいん増刊 季刊“蒸機の時代”2025年秋号No.101
発行日:2025年11月1日

巻頭言
昭和40年代後半,SLブームも最高潮に沸き立っていました.本州の蒸機は次々と淘汰されていき伯備線布原のD51,花輪線のハチロク三重連も見られなくなりました.それにつれ,SLブームの焦点は北海道と九州の蒸機にあてられるようになっていきました
 今号では九州,特に南九州の蒸機たちに的を絞ってみました.日豊本線をはじめ,この地には梅小路機関区からやってきた美しいC57が青井岳に,霧島越えに,あるいは,加久藤盆地の中を走る吉都線などに活躍していました.今号では紹介できませんでしたが,日向灘に沿って走る,東北からやってきたC61も南九州に華を添えていました.日豊本線南部の田野から青井岳,そしてシラス台地の景観の嶮である霧島越えに力闘するC57の勇姿を田中敏一さんから,また,観光地青島を控え飫肥杉をバックに日向灘に沿って走る九州最後のC11を谷口孝志さんから寄稿してくださいました.
 一方,南九州の西方では肥薩線矢岳越えに力闘するD51の勇姿に多くのファンが訪れたことも,最近のことのように思いだされます.大畑ループ線,真幸のスイッチバック,矢岳一真幸の日本三大車窓風景など鉄道ファンでなくとも一度は行ってみたい路線だと思います.
 また加久藤盆地にはC55,C57が,霧島連峰を背にのどかに走っていました.ともすれば日豊本線に目を奪われがちですが,かつての日豊本線の一部であった吉都線も味わい深いものがありました.吉松にはC56が配置されており,入換や山野線でひっそりと活躍していました.
 さらに,松島 一さんからはこれまでほとんど紹介されたことのなかった貴重な記録,チェコスロヴァキアの森林鉄道を紹介していただきました.
 最後に,先号に続きC51コレクションを掲載しました.名機C51の姿をお楽しみください.

林 曉 “蒸機の時代”編集長


あとがき
全国に蒸気機関車が走っていた昭和の時代は,時間と資金さえ自由に使えれば,北から南まで縦横無尽に撮影ができた,夢のような時代でした.すべて回り切れない,贅沢な悩みがあったことも事実で,優先順位を付けて撮影地を回ったものでした.
 別に毛嫌いしていたわけでもないのに,結果的には訪問の叶わなかった撮影地も多くあり,今となっては仲間内の会話で,懐かしさを込めて語られることもあります.
 今号の特集“南九州”においても,日豊本線では宮崎一都城へは何度か足を運んだものです.ただ,都城一隼人の“霧島越え”となると,アクセスの点や,列車本数も限定されていて,下車して撮影することはありませんでした.今号でご紹介の田中敏一さんは,頻繁に同区間へ通われ撮影された大俯瞰の写真など,“霧島越え”独特の光景を誌上で再現していただきました.ご本人からフィルムを見せていただいて,未知の撮影地との出会いを果たすことができました.
 さて“蒸機の時代”も,100号を過ぎ,通常号スタイルとなりました.蒸機という消え去った有限のテーマではあるものの,決して後ろ向きになることなく,令和の時代,新しい読者層にも通用する企画も盛り込み,古き良き時代を,皆様と共有できる雑誌を作っていきたいと念願しています.
 福田静二

蒸機の時代100号 訂正
4頁写真解説“下り急行”:
 下り急行“北斗”C5115[青]が前補機,C616[仙]が本務と,東北本線ならではの組み合わせが見られた
 浅虫一野内 昭和32/1957−10−13

24頁 写真撮影年 :(誤)昭和31/1966→(正)昭和31/1956
28頁 文中段3行目:(誤)8時間30分で結び
             →(正)下りは9時間,上りは8時間55分で結び
44頁 上写真解説 :(誤)2等車      →(正)1等車
46頁右下写真解説 :(誤)C57121[亀]→(正)C57121[伊]

蒸機の時代 No.101 番号索引
形式・番号    ページ
日本国有鉄道
C11形     5・7・8・10・11・12・13
C11 161  6
C11 165  7
C11 194  9
C11 195  17
C11 261  14・15・16
C12 225  46・47
C55 5    62
C55 24   61
C55 27   64
C55 52   67
C55 57   60・66
C56 91   42・43
C56 111  45
C56 117  50
C56 120  49
C56 121  50
C56 122  44
C56 135  4
C56 156  48
C57形     23
C57 9    28
C57 39   22
C57 72   27
C57 95   29
C57 112  23
C57 117  18
C57 122  裏表紙
C57 124  63
C57 175  25
C57 187  26
C57 196  21
C58形     73・75
C58 56   68・72・74
C58 58   69
D51形     38・40・41
D51 170  83
D51 453  65
D51 477  33・34・35・39
D51 545  31
D51 1058 37
D51 1079 36
D51 1151 38
DE10 1119 71
DF50 509 20

C51コレクション(2)
C51 56   76
C51 57   76
C51 58   76
C51 59   76
C51 60   76
C51 61   76
C51 62   76
C51 63   77
C51 64   77
C51 66   77
C51 67   77
C51 68   77
C51 69   77
C51 70   77
C51 71   78
C51 72   18
C51 73   18
C51 75   78
C51 76   78
C51 77   78
C51 78   78
C51 79   79
C51 80   79
C51 81   79
C51 82   79
C51 83   79
C51 84   79
C51 86   79
C51 87   80
C51 90   80
C51 91   80
C51 92   80
C51 93   80
撮影日: 1974年09月13日
撮影場所: 大堂津一南郷
キャプション: 表紙:タンク機ながら90キロ余りのロングラン運用をこなす日南線のC11,沿線には南国を感じさせる風景が随所に見られた.奇岩が等間隔で並ぶ七つ岩と,愛らしいC11のシルエットが対比していた 谷口孝志
画像サイズ: 796×585(40%表示)