鉄道フォーラムトップ梁山泊会所告示「停車場変遷大辞典 国鉄・JR編」概要

「停車場変遷大事典 国鉄・JR編」概要
 
書名 停車場変遷大事典 国鉄・JR編
=明治5年鉄道開業以来の駅名・線名・距離の変遷全データ 掲載=
発行 JTB
特別寄稿 原田 勝正
特別編集委員 水谷 昌義、高山 拡志、浅野 明彦
編集長 石野 哲
発売日 1998年9月19日
価格 本体12,000円+税
発刊記念特別定価:10,000円+税(税込み 10,500円)
 ※予約した場合の特別価格です
仕様 B5判/函入り(2分冊)/レザークロス装/全 1,792頁
ISBNコード 4-533-02980-9
 
本書の特長
 
1.全停車場を網羅
旅客駅のみならず、貨物駅、信号場、操車場、仮乗降場、私鉄時代の停留場など、全停車場を網羅しました。
 
2.126年間4万6000日毎日の『停車場一覧』を復元できる
明治5年5月7日(1872.6.12)品川〜横浜(現桜木町)開業から、平成10(1998)年6月30日まで、126年間のどの日でも、駅名・線名・距離が、すべて調べられます。
 
3.国鉄(国有鉄道)時代以前の来歴、JR・第3セクターの現状も収録
国有鉄道に買収された線の私鉄時代、国鉄から承継・転換・移管されたJR7社(JR貨物も含む)・3セク鉄道の現状も収録。
  • 国鉄から転換した3セクだけでなく、「智頭急行」などの新線、移管された「しなの鉄道」なども掲載しています。
  • これ以外の鉄道については、次の発行を企画している『私鉄編』にご期待ください。
 
4.線路名称、距離、駅名の3要素を、線路順と日付順の二面から解明
巻末に
(1)五十音順駅名・線名索引
(2)廃線駅名地図(38ページ)
  • 弊社刊キャンブックス『廃線跡を歩く』第3巻の巻末地図38ページ、A5判サイズを、B5判に拡大(約120%)して、見やすくします。
  • 国鉄廃線区間の駅名について、事典とマッチさせるとともに、私鉄駅名についても、その後、分かった事実に基づき、いっしょに改訂を加えます。
  • 現存する線の、途中廃止駅名は、掲載を割愛します。
 
5.3要素の、告示(公示)内容と、告示日・告示番号を明記
開業時の線名と、駅の漢字名称・よみがな・所在地・隣接駅間距離、その後の改称、買収・承継(民営化)・転換・移管、休止・廃止、駅営業範囲の変更歴を、すべて掲載しました。告示日・告示番号の明記で、「法令全書」などとの照合も容易に!!
  • 「駅営業範囲」の追っ掛けは、たいへんな作業量でした。
    はっきりいって、何回も挫折しそうになりました。
  • 「駅名のかな」は、「かは」「をか」「ゐ」「ゑ」などは勿論、変体仮名(於、志など)使用の場合も、忠実に収録します。
    但し、変体仮名そのものでなく、於、志 などで表示します。
  • 駅間の「改キロ(マイル)」も追っ掛けています。
  • なお、「駅営業範囲」告示の、漢字片仮名混じり文は、漢字平仮名混じり文に、すべて直しますが、旧かなづかいは、そのままとします。
    この時代の、「為さす」と「為さず」や、「取扱を開始す」と「取扱ふ」、などなどの、表記の微妙な違いも、チェックしています
  • 「手荷物」を「手荷」、「専用線発着車扱貨物」を「専車」などのように略字を統一的に使用したり、句読点を省略または補ったりはしましたが、極力、原文の香りを残して、収録しております。
 
6.昭和62(1987)年4月1日JR承継時の駅所在地を、番地まで記載−運輸省へ提出の「事業基本計画」による
  • 過去の『停車場一覧』は、「大字」までの記載でした。
  • 5432件の、実在する不動産(?)の住所一覧として見るだけでも、迫力があります。
 
7.開きやすく耐久性に優れた特装製本
レザークロスの柔らかな表紙で、開きやすく、かつ堅牢な製本にこだわりました。
本文用紙は『S60.6.1停車場一覧』と同じ中性紙を使用。変色せず、耐久性にも優れます。
総頁は1,792ページ。2分冊としました。
  • 『S60.6.1停車場一覧 』は約650頁、予約特別定価5,300円(定価5,900円)でした。
 
8.印刷(組版)する瞬間まで直しつづけて、最新のデータを掲載
編集委員による共同プロジェクトは1996年10月スタート、E-mail、FAX、宅配便で、掲載内容や、疑問点を、煮詰めつつ進行しました。
データはパソコン画面上(『桐V5』)で日々更新。一般の図書を製作するやり方と異なり、印刷所にデジタルで渡すその瞬間まで、訂正しつづけました。
  • 真の最新データで、そのまま組版・印刷できるのは、特別の仕組みを、構築しているからです。
    ちなみに、一般に本を作成する時のように、印刷所から出たゲラ(校正紙)を編集部で校正し、それに赤字(訂正)を書き込んで戻し、印刷所のオペレーターが訂正するやり方ではありません。
    訂正は、必ずオリジナルデータに戻って、編集部自身が、パソコン画面上で修正します。
    このデータが、そのまま印字・組版される仕掛けなのです。
データのデジタル性を最大限生かしたこのシステムは、鉄道データを手書きしたり、ソロバンでキロ数を集計したりと、さんざん苦労した末の、こだわり30年の一大成果、と自負しております。
これなくして、この事典の実現は、まさに不可能でした。
 
9.原田勝正氏による、特別解説付き
今まで類書の無い、本事典についての「発刊の意義と解説」を、鉄道書を多数著わされている原田勝正氏に、とくべつにお願いし、書き下ろしていただきました。

鉄道フォーラムトップ梁山泊会所告示「停車場変遷大辞典 国鉄・JR編」概要